イキル

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約3.99度の傾き

今、Forrest Gumpを思い出した。
iPhoneの話をしていたので、Apple社、と思って。
Apple社と言うと、この映画の中で主人公フォレストが、Apple社に投資するんですけど、彼はApple社のトレードマークであるりんごを見て、「りんご農家に投資した」と思うんですね。それを思い出します。
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映画のあらすじは割愛させていただいて、、、ちょっと観てない方には分からない話になりますが、すみません。

で、よくは覚えていないけど、確かジェニーがフォレストをスクールバスで自分の隣に座らせてあげるシーンがあった。
あと、フォレストの母だったかジェニーだった分からなくなってたけど、足に矯正器具を付けてるフォレストをいじめっ子が追いかける。そこで、「Run,Forrest,Run!」と叫んだのはジェニーだった。フォレストはその日から普通に歩けるようになるのです。
わたしはあまりに辛くて一巻だけ読んで「もうだめだ」ってなっているのが「おやすみプンプン」て漫画で、フォレストとジェニーのことを考えて、プンプンと愛子ちゃんを思い出しました。
いつから色々なものが読めなくなったかな。あれは衝撃だった。どうしようもない。どうしようもない、ほんとにどうしようもない。
萩尾望都の漫画とか今読み返しても新たに気付くことが沢山ある。でも小学生とかで読んでいたから、解らないことも多かった。それは今だから、「子供の頃にこれはきっと理解できていなかった」と分かるのである。思うのである。
でも、「訪問者」、これも萩尾望都の作品ですけれど、子供のとき読んで、あのときひどく悲しくてなんて話だろうと思って、もうなんだこれは、と思って、、多分あの気持ちを今、同じように感じることはできない。
子供は疑うことを知らない、盲目的に、無条件に、信じる。
親しか自分を守るものはいない、それを失う恐怖感は本能から来ているものだと思う。確か一切愛を与えられない赤ちゃんは死んでしまうって聞いたか、読んだかした。
ですから血が全くつながっていないオスカーをグスタフは愛していたんですね。でもあれほんとひどい話ですよ。よく、「映画に動物と子供は出すな」と聞く。
単純にすぐ涙を誘えるお話になるからです。

止まらぬ涙の感動 空前絶後の大ヒット
なんともめでたいことだけど その涙の出所は誰?

知らぬ誰かの涙をまで 信じれるようになるまで
あとどれだけつまらない奴と 話せるようになれば
いいのかを命題に さぁ、今日も目覚めてみるけども

この歌詞思い出した。DARMA GRAND PRIX/RADWIMPS

でも子供の目に映る世界と言うのは、それこそ色眼鏡も何もかけていない状態で見ている世界なのです。彼らが一番冷静に見ている。
現実が現実のまま彼らの瞳には映っている。
でも彼らはそれを言葉にする術をその時は持っていない。子供が求めるのは自分を守る人間です。「保護者」です。
そして愛です。彼らはそのためなら何でもする。生きていくために必要だから。生き延びるために、死なないために。
酷な話だよ。子供に嘘は吐けないよ。いや、吐いたら絶対残るから。なにがしかの形でその子の中に残るから。

トーマの心臓を思うと…(「訪問者」と言う作品は、トーマ~に出てくるオスカーと言う子の幼少期の話です)神はいないし、神は人を救うなんてしない、だって居ないから。
だけれど「人」を救う「人」はいるのだと思う。汚れずに罪を犯さず罪を犯した時の気持ちを知らずに生きてる(?)神聖な神様に、神の子に、人が救える訳がないでしょう。その点ではユーリは「人」を救う「人」なのだと思います。ユーリはこっち側だからです。私たちと同じ。助けてやるよ、って上から命綱を投げるなんて。助ける人と助けられる人との間に格差…具体的にどういった格差と言うのは言葉にしづらいんだけれど、「助けてやるよ」って、上から下に向かって物言いをするような奴に人が救えるものか。
神の言葉を私が代わりに悩める仔羊たちに授けようだって?君は何様だい。君は山羊なのかい。だから悩まないのかい、神父さん、ローマ教皇さん?答えなさいよ。バチカン市国は世界で一番小さな国だぜ。
居ない、居ないけれど私は神様が嫌いです。世界中に馬鹿馬鹿しいことは反吐が出そうなほどあるけれど、その一つが宗教戦争です。
ときは2014年、人間のどこが進歩したと言えるのでしょうか。
でもね、これを諦めたら終わりなんです。明日に地球が一瞬で滅亡する可能性は限りなく0%に近くて、私は多分次の誕生日を迎えるまで生きてるでしょう。だったら無理かも知れなくてもなんでもやるしかないんですよ。理由はないんですよ、だって違和感を感じない?なんかおかしくない?それでいいんじゃないの、動機なんて。