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アリスの落ちた穴 (映画「I am Sam」等についてのネタバレを多く含む記事となっております)

非常に恥ずかしいのですが、前記事で間違えました。
チェスはキングをとったらチェックメイトだった。クイーンじゃない。


伊坂幸太郎東北大学生物学を学んでいたそうな。追記(って聞いたんですけど、今ググったら法学部でしたよ( ^ω^ ))
解体する話が出てくるのは「ラッシュライフ」だったかな?
恐らく人体解体(「ラッシュライフ」の中のエピソード)や、「重力ピエロの」遺伝子の話、
彼の詳しい分野でもあったのかもしれないですね。
作家はある分野に詳しくないと書けない話は非常によくリサーチし、調べてから書くと思うけど。
あの話、、ラッシュライフは好きだった。少し気分が暗くなるけど(笑)
伊坂作品で一番好きなのは「チルドレン」かな。

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

前にもどこかで言った気がするのですが、この話に出てくる目の見えない青年永瀬
読んだときその永瀬の私の中でのイメージは加瀬亮だった。
後に、映像化されていた事を知り、そうしたら永瀬役を演じたのが加瀬亮だったんです。ミラクル。
DVD買ったのにもかかわらず他のキャストが嫌すぎて観てないけど()
永瀬の恋人の女性は、若干「アヒルと鴨のコインロッカー」の琴美と重なる。

話は変わりますが、女性が監督を務める映画というのは―やはり映画監督って男性が多いので―少し独特ですよね。

ソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」は有名ですけど、如何せんよく解らないんだよなあ。
なんで皆スーサイドするんだ?
少女という特殊な時期のこころに焦点をあてた作品だと思うが、女の自分にもよくわからない。
少年の青春、、「スタンド・バイ・ミー」のがずっとわかるかな。
まあ、あれは少年の青春だけがテーマではないか。

最近ふと「Two Of Us」と言うビートルズの曲が聴きたくなった。
ただこの曲はベスト盤に入ってないので音源がうちにない。
更に言うと映画「I am Sam」でこの曲がカヴァーされたものの方が実は好みで、それを聞いていた。
大分前に二度ほど見たばかりの「I am Sam」のパンフレットを見返していたら、
「クレイマークレイマー」、「ライフ・イズ・ビューティフル」に次ぐ親子の物語の名作、
みたいなことが書いてあった。

I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]

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ライフ・イズ・ビューティフル」はもっといろんな要素を含んでいたと思うけど・・・

「クレイマークレイマー」のダスティン・ホフマンも、社会的には弱者側と言えると思うのだが、
I am Samのサムは知的障害である、と言うのが大前提としてあるから、
なかなかね、同じ括り方はできないよね。
そう言う書き方は映画の批評(?)ではよく見るけれど。
「日本版の~~!!」とか「第二の~~!!」とか。

「I am Sam」の劇中ではビートルズの曲がアメリカの有名な歌手たちによって
カヴァーされ使われているのですが、シーンにあった曲を使っているのです。
(ちなみに著作権とかの問題(使用料)でビートルズの曲をそのまま使うと製作にかかる予算をかなり
オーバーするためカヴァーにしたらしい)これがまた秀逸。
サムが娘ルーシーと朝食をとりにファストフード屋に行き、サムは、なんと表現したら良いかな、、
そのハンディキャップ故、、注文したメニューを店員が間違えたか、
調味料が好みでなかったか、、もう記憶が曖昧すぎるのだが、
普通であればやり過ごせるところなのですが、自分のこだわりが貫き通せないことに激怒してしまい、
若干パニック状態のようになってしまう。
ほとんど忘れてしまったのですが、例えば目玉焼きだったら、半熟or完熟とかありますよね。
例としては、完熟と注文したのに半熟で出てきてしまい、それがどうも許せずに、
激怒してしまう、、みたいな感じです。こう言った障害を抱える方にはよく見られるケースだと
思います(自分の経験上そういう方を見てきました)
自分のこだわりを壊されてしまうことが受け容れられない、、エキセントリックになってしまうんです。

ルーシーはそんなパパの姿を見てびっくりしてしまう。
そこで流れるのが「I'm Looking Through You」
歌詞を和訳すると

君を探しているんだよ
どこへ行ってしまったんだい
君を理解しているつもりだった
でも君のこころはもうわからない

この歌はビートルズのメンバーの恋人に対する想いを綴った歌詞だそうだが、
このシーンでは、ルーシーの心情表現なんですね。
いつもは優しいパパが一体どうしたのだろう?一応ルーシーは父親の障害を知っています、
でもまだ幼いルーシーにはそんなパパの姿は驚きであり、若干恐怖でもあったのではないかな。
サムは知的障害を抱えているが、普段は非常に心優しい人なのです。

このシーンと曲の使われ方、見終わった後に読んだパンフレットに書いてあったと記憶していて、
非常に印象的だったのだがパンフレットを読み返しても書いていなかった。
今ひたすらググったが分からず、サントラから収録曲の歌詞を調べた。
頑張った!!← 多分このシーンで使われたのはこの曲であっていると思う。
ただ輸入盤には「I'm Looking Through You」入ってないかも。

I Am Sam

I Am Sam

やっぱり!って今思ったんだけど、この「I」が「i」と小文字になってるのも確か意味があるんですよ。
文章の最初の文字はキャピタルで書くって言うのがサムには分からない。
確かそうだったはず。(今思ったんだが、わたし、映画のメイキングを観たんじゃないか?)

ロケは全てLAで行われたそう。
だからミシェル・ファイファー演じるリタの車に乗ったサムが眺める景色には
沢山ヤシの木が生えていたんですね。(あの辺てヤシの木多いイメージ)

結局I am Samはきちんとした答えは出ずに終わる。
ルーシーの養育権は誰に行くのか。明白な答えは出ない。
そのラストシーンでは「All You Need Is Love」が使われていたと思う。
サムの愛は真っ直ぐです。彼は娘ルーシーを愛している、もうそれだけです。

弁護士リタ役のミシェル・ファイファー、奇遇ですがビートルズ
Michelleというそれはそれはすてきな歌がある。

ルーシーはもちろん「Lucy In The Sky With Diamonds」から来ていて、
この歌はクスリでハイになったとき(LSD)につくられたんじゃないか、
みたいな説があるがジョン・レノンの子供の友人ルーシーが亡くなってしまい作られたのでは
(記憶若干おぼろげ)、と言う方の説を信じたいです。
海外のロックミュージシャンって皆クスリやってるイメージがある(笑)
抜くのが相当辛いらしい。
一晩中禁断症状に襲われ、幻覚幻聴、地獄のような恐怖体験、それはとても辛いらしい。

ジョン・レノンの息子はショーン・レノンで、I am Samでサムを演じたのはショーン・ペン
ミラクルだね。

ショーン・ペンの趣味でビートルズの曲(カヴァーだが)が使われているのでは、
と書いてるブログをみましたが、
ショーンがサムを演じるにあたり、知的障害者の方がいるホームを訪れ、
そう言った方々の中でビートルズが好きなひとがすごく多かったそうで、
そこからビートルズの曲を使うことになったみたいです。
映画のパンフレットを最近全然買わなくなったが、
興味のある映画は買った方がいいなあと思いました。特に洋画。
最近の邦画は脚本がオリジナルじゃないものが多いし(そういうのは
自分はあまり積極的に見ることはないですが)インタビューとかもどうしても国内作品は
ネットとかできちんとしたものが読めるよね。

ググればなんでも出てくるけど、情報量が多すぎて、どれが真実で正確が見極めるのは難しい。


映画を沢山観たい。見たことないのも、見たことあるのも見返したい。

そう言えば寄生獣が映画化されるけど、iPhone弄っていたらバナー広告で原作漫画のカラー絵を見た。
やっぱり気持ち悪かった。。。
映画興味あるんだけど、やっぱり見れないかも・・・
染谷将太さんって、若手俳優の中で顔がよく居る感じの顔じゃないですよね。
いわゆる流行りの塩顔イケメンじゃない。
まつ毛が長くてすごく憂えてる感じだな、と見ていて思う。

長いので次記事へ。

最後に。I am Samの中の好きなシーンの画像と台詞を。

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Rita: I just don’t know what to call you: retarded, mentally retarded, mentally handicapped, mentally disabled,intellectually handicapped,intellectuallydisabled,developementally disabled…
     
Sam: You can call me Sam.

Lucy:Daddy, are ladybugs only girls...or are there boys, too?And if there are, what are they called?

Sam:Yeah, the Beatles.

サムの頭の中はビートルズで出来ているんだね。